東海道新幹線は2022年3月14日に「のぞみ号30周年記念」として、新幹線のぞみに関する記念品を販売しております。
当時は朝夜に1本ずつのみのダイヤ設定でしたが、現在では1時間に最大12本ののぞみが東海道新幹線区間を運行しております。
のぞみ号の概要
新幹線のぞみ号は、東京駅〜新大阪駅間の移動時間短縮を行うため、従来の0系・100系新幹線に変わる新型車両300系を使用して運行が開始されました。
それまでの最高時速220キロから270キロへと大幅なスピードアップを行い、当初はビジネスニーズに特化して設定を行いました。
のぞみに使用された300系は、新幹線車両でアルミの車体が初めて採用され、軽量化がされたことにより、スピードの向上が可能となりました。

現在ではのぞみ号は「最大1時間12本」の運行が行われております。
ひかり号・こだま号を合わせると「東京のJR在来線の頻度」と遜色が無いほどの高密度輸送となっています。
のぞみの名前の由来
各駅停車タイプの「こだま」速達タイプの「ひかり」の上位種として、「こだま」「ひかり」とは別名称のを考えることになりました。
暫定「スーパーひかり」という名称が仮称として付けられていたようですが、この名称が本採用に採用されることを避けるため、「きぼう」という名称が挙げられていたそうです。
「きぼう」から、日本の列車名称は「大和言葉」から名付けられているということをヒントに、「きぼう」→大和言葉の「のぞみ」に変更して、のぞみの名称は付けられております。
JR東海の本社:名古屋飛ばしの衝撃
当初ののぞみ号は速達性重視のため、
「東京」
「新横浜」
「新大阪」のみの停車で、
「名古屋」
「京都」を通過するダイヤが組まれておりました。※1992年は品川駅開設前のため、品川停車なし
京都市民はあまり関心がなかったようですが、東海道新幹線を運営するJR東海の本社名古屋では、ニュース番組に取り上げられるほど「名古屋駅に停車しない新幹線」というものは名古屋地区に住んでいる方には衝撃的だったようです。

しかし、名古屋駅や京都駅は元々新幹線を通過することを想定した作りのホームではないため、通過速度はかなり遅かったようです。
その後、名古屋・京都に停車をしないのぞみ号は直ぐに無くなり、現在では
「東京」
「品川」
「新横浜」
「名古屋」
「京都」
「新大阪」に全てののぞみ停車駅を固定しています。
最新型車両での統一「N700」「N700A」「N700S」
東海道新幹線の新型車両は「のぞみ号」より導入をされてきました。
現在では最初ののぞみ号「300系」が完全に東海道・山陽新幹線から引退し、後継世代の「500系(JR西日本)」「700系」も東海道区間では引退し、山陽新幹線でのこだま号などで運用されています。

最新の「N700S車両」では、東海道新幹線内での最高時速を270キロ→285キロまで引き上げ、更にスピードアップを行い稼働をしております。

のぞみ号が主力の東海道新幹線
のぞみ号は当初、1日に早朝と深夜に一本ずつの運用でしたが、現在では全体の新幹線本数も増加し、東海道新幹線の約7割がのぞみ、2割がこだま、1割がひかりというダイヤ設定となっております
のぞみ号は最も人口の多い地域である東海道区間の大都市を、正確かつ高速に移動ができる手段としての地位を確立しました。
更に高速移動が可能となる2027年開業予定の「リニア中央新幹線」が開業するまで、のぞみ号は今のダイヤ本数を維持するものと思われます。
今後も日本の鉄道を支える主力路線であり、日本の経済を支えるために本日も運行されています😌
