品川駅再開発・京急立体交差化:品川駅高輪口駅舎建て替え・歩行者用デッキ建設・京急品川駅の地上駅化

品川駅港南口(東口)は元々東海道新幹線の基地として使用されており、大井に基地が移転になった後は主に倉庫街等に使用され寂しい場所でした。

転機となったのは「2003年に東海道新幹線:品川駅の設置」「2004年に品川イーストビル・アトレ品川のオープン」によって、品川駅港南口は大きな駅ビルとなり、人の流れが格段に増えました。

一方、早くから品川の玄関口であった高輪口(西口)は駅舎を含め、比較的古い建物が残る地域となります。

またJR在来線・JR東海道新幹線が地平に線路があることに対し、品川駅に乗り入れている京急線のみが高架2階の位置に駅があり、再開発の懸念となっておりました。

この現状を変えるため、京急線の地平化を行い、品川駅高輪口の再整備・再開発を行う事業が始まっています。

品川駅の改良は品川駅だけでなく、沿線にも大きな影響を与える一大プロジェクトになり、不動産開発・投資が積極的に行われるきっかけになります。

【このページは京急品川駅の地上駅化・北品川駅の高架化についての詳細についてのページとなります】

【品川駅・北品川駅周辺:不動産投資・資産形成・駅前レンタルオフィス情報資料参考リンク】

京急電鉄が進める泉岳寺駅〜新馬場駅間の立体交差化事業

京急電鉄は現在大規模プロジェクトとして、泉岳寺駅〜新馬場駅間の立体交差化を進めています。

距離にして約2キロとそこまで長い距離ではありませんが、線路と道路が交わる3箇所の踏切の解消、京急のターミナル駅である品川駅の地平化・ホームを増やして2面4線化を行うなどの、かなり大掛かりな工事内容となります。

品川駅高輪口(西口):左側のJR・京急品川駅:駅舎建替えが開始
計画名京浜急行本線(京急本線)泉岳寺駅〜新馬場駅間 連続立体交差化計画
品川駅高輪口(西口)歩行者専用デッキ建設計画
事業主京浜急行電鉄株式会社・東京都・港区・品川区
区間港区高輪二丁目〜品川区北品川二丁目
対象区間距離約2キロ(事業区間約1.7キロ)
構造地下・地表・高架橋設置
主な工事内容品川駅地上駅化・北品川駅高架駅化・踏切3箇所の廃止・品川駅高輪口駅舎の建替えなど。
駅設備ホーム延長品川駅:ホーム延長 約221m ホーム幅員5m〜12m
北品川駅:ホーム延長 約113m ホーム幅員2m〜5m
工事開始2020年度
完成時期2029年度予定

八ツ山踏切の解消・京急北品川駅の高架化

2022年現在、京急本線の電車は京急品川駅を横浜方面に向かうとすぐに「八ツ山通り」との平面交差「八ツ山踏切」を渡ります。

この踏切が「開かずの踏切」として、長年地域の懸念でありましたが、この踏切の高架化を行い、八ツ山踏切のすぐ南側にある「北品川駅」と地上駅から高架駅にすることで、八ツ山踏切を含めた踏切を解消いたします。

八ツ山通りは国道15号(第一京浜)から分岐して「元なぎさ通り」「海岸通り」方面へと繋がる大きな通りのため交通量が多いのですが、この八ツ山踏切の解消により、周辺道路事情が大きく改善する見込みです。

また八ツ山通りと並行する「旧東海道」に掛かる踏切も無くなり、地域の歩行者の行き来もスムーズになります。

京急品川駅の地上駅化

京急本線の起点である品川駅は2022年現在2階建ての高架駅となります。

品川駅の他の鉄道路線(JR在来線・JR東海道新幹線)が全て地上駅となりますが、並行で線路が並ぶ京急本線のみ2階高架になっている特殊な構造をしております。

品川駅は長年JRが地上駅であるのに対し、京急のみ高架駅になっているという現状が、品川駅の歩行者導線を妨げているという課題がありました。

以前は、京急とJR山手線ホームの間にはJRの留置所がありましたが、現在こちらが全て無くなり、空いた土地に京急品川駅の移転が決まり「京急品川駅を地平化・移転」する計画の目処がつきました。

品川駅高輪口(西口)の国道15号線(第一京浜)上に歩行者用広場・デッキを建設

京急品川駅をJRと同じ地上駅化を行うことで、現在の品川駅「東西自由通路」をそのまま高輪口に延ばし「国道15号(第一京浜)をオーバーパスする歩行者用通路」を建設する計画が予定されています。

土地が限られた品川駅周辺では駅目の前の国道15号線上空の有効活用として、国道の上に歩行者専用のデッキを設置することが有力です。

この歩行者用デッキを建設し、品川駅と高輪方面の再開発ビルとを直接繋ぐ大規模な計画となります。

2023年時点での品川駅高輪口(西口)は、港南口(東口)と異なり、歩行者専用の広場が存在しません。

周辺の大規模再開発・まちづくり計画が進み、リニア中央新幹線の始発駅となる品川駅に待ち合わせができる新たな広場の設置は駅利用者にとって重要なスペースとなります。

国土交通省品川駅再開発後西口イメージ
品川駅高輪口(西口)広場イメージ

2022年現在、高輪口方面:プリンスホテルなどに向かう歩行者は一度階段で1階に下り、第一京浜の横断歩道もしくは歩道橋を渡る必要がありますが、この歩行者用通路が完成すると第一京浜の西側に駅から直接移動することができます。

品川駅高輪口周辺の再開発ビルに直接駅から移動ができるため非常に便利になり、利用者が年々増えている品川駅周辺道路の混雑緩和も期待できます。

京急品川駅のホーム2面4線化計画

京急品川駅2面4線ホームイメージ:東京都都市整備局ホームページより

京急品川駅は2022年現在「2面3線」の駅となり、品川駅から横浜駅方面のホームは一つの線路のみで電車発着の対応を行っています。

京急の電車の全てが停車する品川駅で横浜方面に向かう電車の発着を対応することは、とても困難な状況になっています。

京急品川駅の地平化を機会に、線路数を増やし「2面4線」の駅にすることで、緩急接続や品川駅始発の増発をすることができます。

他JR路線への乗り換えも京急の電車本数が増えることでスムーズにする効果もあるため、品川駅ホームの2面4線化はとても重要な計画です。

電車の増発を行うことで京急線だけでなく直通先の沿線住民にも利便良い環境提供することができます。

【品川駅と直結する京急沿線は今後の人口が集中し、積極的に不動産開発や投資が行われていきます】

今後も京急沿線の再開発・不動産投資などの情報には多くの注目が集まります。

【品川駅・北品川駅周辺:不動産投資・資産形成・駅前レンタルオフィス情報資料参考リンク】

JR・京急品川駅周辺の大型再開発プロジェクト

品川駅周辺はリニア中央新幹線の建設を始め、多くの再開発・都市開発・鉄道新線事業が進んでいます。

品川駅周辺は東京都内でも特に注目をされているエリアの一つとなり、大規模再開発計画・新しい鉄道の建設などの多くの計画があります。

品川〜名古屋間を約40分で移動可能となるリニアとなります。
品川駅に初の地下鉄となる東京メトロ南北線乗り入れ計画です。
京急とトヨタ自動車の共同再開発事業となります。
東京都市レポート:最新情報
    NO IMAGE