東急田園都市線:急行停車駅「鷺沼駅」の駅前では、超高層ツインタワーマンションを建設する再開発計画が行われます。
予定では2021年度(令和2年度)より開始の予定でしたが、新型コロナウイルスによる社会情勢の不安定により、3年ほど延期となり「2024年度」より開始の予定です。
鷺沼駅は東急田園都市線の中でも早くまちづくり・都市開発が行われた地域となり、東急田園都市線沿線の新興住宅街の先駆けとなった街です。
東急田園都市線の車庫も作られ、急行停車駅となった鷺沼駅は始発・終点の設定もされており、渋谷方面や東京メトロ半蔵門線直通を行い東京都心へのアクセスも良い立地となり沿線でも人気の街の一つです。
しかし、街の開発から何十年も経ち駅前の賑わい創出の課題や駅前のロータリー(交通広場)の改良を行う課題などの問題があり、鷺沼駅前地区第一種市街地再開発事業として再開発計画が立ち上がりました。
鷺沼駅前の開発が行われることで不動産開発にも良い影響が起こり、このタワーマンションの建設により川崎市宮前区役所も鷺沼駅前に移転・入居となるため、鷺沼駅周辺の街の活性化に繋がります。
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鷺沼駅前地区第一種市街地再開発事業:ツインタワーマンション建設
計画名 | 鷺沼駅前地区第一種市街地再開発事業 超高層タワーマンション2棟建設 |
所在地 | 神奈川県川崎市宮前区鷺沼1・3丁目 神奈川県川崎市宮前区小台1丁目 地内 |
当初再開発工事開始時期 | 2021年度 |
完成予定時期 | 2026年度 |
川崎市宮前区役所移転時期 | 2030年度 |
面積 | 約2.3ha |
用途 | 駅前地区:商業・市民館(ホール)・図書館・都市型住宅・駐車場等 北街区:宮前区役所・都市型住宅・駐車場等 |
階数 | 駅前地区:地上37階・地下2階 北街区:地上20階・地下2階 |
建物の高さ | 駅前地区:約140m(最高地点:約146m) 北街区:約86m(最高地点:約92m) |
住宅戸数 | 駅前地区:約390戸 北街区:約140戸 |
鷺沼駅前の好立地に建設される「超高層ツインタワーマンション」
鷺沼駅前地区第一種市街地再開発事業は、東急田園都市線:鷺沼駅前で行われる大規模再開発計画です。
駅前に接する立地に「超高層ツインタワーマンション」を建設し、低層階には商業施設や区役所、市民館、図書館などが入居を行う予定となります。
通常のタワーマンションだけでなく、公共施設をタワーマンション内に入居するモデルは「東京都豊島区の豊島区役所」や「東京都目黒区のクロスエアタワー」などと似ています。
東急田園都市線:旧区停車駅「鷺沼駅」の駅前好立地を活かした人気物件となることが予想され、物件に関する問い合わせも今後数多く行われると思われます。
当初は2021年度には工事着手・2026年度に完成予定:現在は3年ほど延期
鷺沼駅前地区第一種市街地再開発事業のツインタワーマンション建設計画は、当初2021年度には工事着工の予定となっていました。
しかし、2020年に年が変わってすぐに「新型コロナウイルス」による、コロナ禍・緊急事態宣言が発令され、大きく経済に影響が起こりました。
約3年が経ち、現在は比較的落ち着いている現状ですが、工期の先延ばしとなり「2024年度」から工事が行われる予定となり、完成時期も延期となりました。
川崎市宮前区役所が鷺沼駅前に移転
鷺沼駅前地区第一種市街地再開発事業の注目の一つが、再開発で建設される超高層タワーマンションの低層階に「川崎市・宮前区役所」が移転を行うことです。
従来最寄駅としては鷺沼駅の隣である宮前平駅でしたが、急行停車駅である鷺沼駅前に移転をすることで区役所への利便性が向上します。
近年駅前再開発のタワーマンションなどへ区役所や他公共施設の移転が行われるケースが増えており、特に東京23区内の区役所はこの傾向があります。
【東京23区の低層階が区役所・公共施設、高層階がタワーマンションの事例】
- 豊島区役所
- 目黒区クロスエアタワー(目黒区役所大橋分所・大橋図書館が入居)
- 豊洲シビックセンター(江東区の出張所・図書館などが入居)
- 葛飾区役所(京成立石駅前に再開発計画中:完成後、現在地から移転)
今後も建設される駅前再開発の超高層ビルやタワーマンションに、区役所などの公共施設が入居するケースが増えると思われます。
駅前立地への公共施設の移転は住民の利便性を高め、人が集まる活気あるまちづくりを行う上で行政機能・公共施設への利便性は欠かせないものとなっています。
鷺沼駅前ロータリー(交通広場)の整備も行われる
東急田園都市線・鷺沼駅前にはすでに駅前ロータリー(交通広場)が設置されていますが、周辺の増え続ける人口、老朽化などの影響があり、機能が発揮されていない現状があります。
鷺沼駅前の大規模再開発に合わせて、この交通広場もリニューアルされ鷺沼駅の都市機能を高めるために整備をされます。
東急電鉄・東急沿線のまちづくり計画には今後も注目
東急電鉄が運行する沿線は現在大規模再開発が沿線各地で行われており、東急の中心地となる「渋谷駅」を中心に街の景観が大きく変わっています。
特に渋谷駅周辺は「100年に一度の再開発」と言われており、ほとんどの大規模なまちづくりのプロジェクトに東急が関わっており、鉄道運行事業だけでなく街そのものを作る会社となっています。
また東急東横線・東急田園都市線をはじめとする、渋谷駅を起点とする鉄道沿線の開発も積極的に行なっております。
最近では2023年3月18日に開業した東急新横浜線の影響もあり、東急東横線・東急田園都市線・東急目黒線などの東急沿線の活性化が急激に起こっており、東急沿線のまちづくり計画には特に注目です。
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