JR東日本:JR南武線「尻手駅~武蔵小杉駅間」連続立体交差化事業は、尻手駅から武蔵小杉駅までの9か所の踏切を廃止して、立体交差・高架化を行う事業です。
踏切は周辺の交通を遮断してしまう原因のひとつであり、渋滞の発生を最も起こしてしまう要因のひとつです。
また渋滞の発生だけではなく、踏切から予期せぬ人や車の侵入などの電車の運行を妨げる要因を防ぐためのにも鉄道の高架化事業は有効です。
しかし、鉄道高架化・立体交差事業は事業完了までのかなりの期間を必要とし、着工から何十年も掛けて事業を完成させなければなりません。
JR南武線の高架化事業も同様であり、沿線用地買収の関係から着工は「2029年度」の予定となり、全体の完成は「2039年度」の予定となります。
時間は掛かりますが高架化・立体交差工事の完了により、川崎市内の交通がスムーズとなり暮らしやすいまちづくりのきっかけになることが期待されています。
【神奈川県川崎市内・JR南武線沿線:不動産開発・住まいへの情報】
JR南武線「尻手駅~武蔵小杉駅間」連続立体交差化事業
都市計画事業内容 | JR南武線「尻手駅~武蔵小杉駅間」連続立体交差化事業 |
踏切廃止箇所数 | 9か所 |
事業区間内の駅 | 尻手駅・矢向駅・鹿島田駅・平間駅・向河原駅・武蔵小杉駅 |
総事業費予定 | 約1387億円 |
工事着工予定 | 2029年度 |
完成予定時期 | 2039年度 |
川崎市内を横断するJR南武線の立体交差事業
JR南武線「尻手駅~武蔵小杉駅間」連続立体交差化事業は、川崎市内を東西に運行するJR南武線の立体交差・線路の高架化を行う事業です。
JR南武線の一部は横浜市を通りますが、神奈川県内の南武線のほとんどは川崎市内を通ります。
JR南武線は川崎市の主要駅を繋ぐ重要路線となり、川崎市の主要駅は複数の路線と乗り換えが可能です。
【川崎市内の複数路線乗り換え駅】
- 川崎駅(JR東海道線・JR京浜東北線・京急本線・京急大師線)
- 武蔵小杉駅(JR横須賀線・東急東横線・東急目黒線・東急新横浜線・相鉄線直通)
- 溝の口駅(東急田園都市線)
- 登戸駅(小田急小田原線)
川崎市内ではこれらの4つの駅に南武線が通り、駅同士を移動するための重要路線が「JR南武線」です。
この計画では合計9か所の踏切を解消する工事となり、川崎市内の交通円滑化のための一大事業となります。
立体交差・鉄道の高架化事業は周辺の渋滞を解消し、周辺のまちづくり計画にも良い影響を与えるため首都圏では多くの鉄道路線で積極的に行われていますが、多くの工事費と工事事業期間が長く、完成には相当な時間が掛かります。
しかし、立体交差化が行われることで鉄道の正確な運行と渋滞が解消され経済活動の活性化が期待されます。
着工予定時期は2029年度、上下線の完成は2039年度を予定としており多くの工期が必要です。1年でも早くの事業完成を目指して工事が始まります。
立体交差・高架化が難しいJR南武線の事業
高架化・立体交差化が行われるJR南武線は、立体交差が難しいとされています。
効果化事業の周辺は既に建物が密集しており、用地買収にも相当の時間が必要です。またJR南武線は駅近くにすぐ踏切が設置されていることが多く、道路交通を確保しながらの工事となるため、工事がとても難しいことが予想されています。
そのため、着工までに2029年度まで時間が掛かる予想があり、工事完了までに2039年度まで時間が掛かると予想されています。
【神奈川県川崎市・JR南武線沿線:不動産開発・住まいへの情報】
数多くの場所で行われる首都圏・立体交差化事業
首都圏の各地では踏切と道路の交差を無くし、立体交差化を行うことで交通渋滞や事故渋滞をなくす取り組みが行われています。
立体交差を行うことは、空いている土地なども生まれることが多く、その土地を利用した周辺の再開発・まちづくりにも良い影響があると言われ、今後も鉄道の立体交差事業には注目が集まります。