高輪ゲートウェイシティまちづくり・再開発:JR東日本品川開発プロジェクト

高輪ゲートウェイシティは2020年にJR山手線・京浜東北線の新駅として開業した「高輪ゲートウェイ駅」正面に建設されている超高層ビル群・まちづくり計画です。

JR東日本の再開発・まちづくり計画で最大規模となるこの計画は、JR東京(田町)車両センターの余剰となった「JR高輪ゲートウェイ駅と都営浅草線泉岳寺駅との間の土地」に、高層ビルを含めた5棟のビルを建設し街開きを行う再開発計画です。

2022年4月21日にJR東日本は品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)として進めてきた再開発事業を「高輪ゲートウェイシティ(仮)」として、名称変更を発表し、正式に2023年5月に「高輪ゲートウェイシティ: TAKANAWA GATEWAY CITY」となりました。

新しい街が品川駅と田町駅の間に完成することで再開発地域だけではなく、沿線の不動産開発・投資にも良い影響が期待されます。

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高輪ゲートウェイシティ再開発 概要

プロジェクト計画高輪ゲートウェイシティ
TAKANAWA GETEWAY CITY
住所東京都港区港南2丁目1(高輪ゲートウェイ駅)
アクセスJR山手線・京浜東北線「高輪ゲートウェイ駅」正面 徒歩1分
都営浅草線・京急本線「泉岳寺駅」徒歩5分
敷地面積約72,000㎡
開業予定複合棟Ⅰ(North・South)※2025年3月開業予定
複合棟Ⅱ・文化創造棟・住宅棟※2025年度中
高輪ゲートウェイシティ(仮称)ビル配置位置

元々、高輪ゲートウェイシティ構想は、JR東日本の「東京車両センター」の一部の空いた場所を活かし、高層ビルを建て駅利用者の増加・不動産収入等を考えたJR東日本の事業計画の一つになります。

具体的には「JR東日本:東京総合車両センター田町センター」の余剰となった土地を利用した都市再開発事業です。

土地が余剰になった大きな理由は、今まで東北新幹線建設時に分断されてしまった東京駅と上野駅の「東北本線系統」を復活させる「上野東京ライン」の開通です。

上野東京ラインの開通により「車両基地の再編」が行われたことが大きな理由です。

今までは「東海道本線の電車は東京駅まで」「高崎線・宇都宮線・常磐線の電車は上野駅まで」となり、東京・上野方面への行き来は「山手線・京浜東北線」への乗り換えが必要でした。

東海道線・宇都宮線・高崎線・常磐線電車が、東京駅と上野駅を直通することが再度出来るようになったことで、東京総合車両センター田町センターの規模縮小が出来るようになりました。

4つの計画エリアを設定:高輪ゲートウェイ駅前に合計5棟のビル

計画ではこの高輪ゲートウェイシティを4つのエリアに分け、

北から1街区の「住宅棟」

2街区の「文化創造棟」

3街区の「複合棟Ⅱ」

4街区の「複合棟Ⅰ(North・South)」を建設いたします。

文化創造棟は低層、それ以外は超高層の建物になる計画となります。高輪ゲートウェイ駅前に一気に4つの高層ビルが増えることになります。

複合棟Ⅰ:South建設予定位置(高輪ゲートウェイ駅前:2022年4月撮影)
複合棟Ⅰ:North・低層棟・住宅など建設予定位置(高輪ゲートウェイ駅前:2022年4月撮影)
右奥には田町駅前のビル群・左奥にはアパホテル泉岳寺駅前のタワー

高輪ゲートウェイシティ複合棟Ⅰ(North・South)

複合棟Ⅰは他の街区のビルより先行して開業予定であり「2025年3月」の開業を目指しています。

高輪ゲートウェイ駅前の広場を挟み、North・Southと建物が分かれ、商業施設との複合オフィスとして供給される予定です。

先日のJR東日本の発表では複合棟Ⅰ(South)の地上22~30階に、米マリオット・インターナショナルの最高級ホテル「JW マリオット・ホテル東京」が進出をする発表がありました。

客室は約200室となり、首都圏では初めてのJWマリオットブランドとして進出となります。

高輪ゲートウェイ駅正面の複合オフィス複合棟Ⅰ(North・South):JR東日本資料
複合棟Ⅰ(South):JWマリオット・ホテル東京が入居予定:JR東日本資料

低層棟(文化創造棟)の建設

低層棟は公園・商業施設・展示場・ホールなどが入る複合施設となります。

JR東日本が2022年4月21日に発表した情報によると、設計は高輪ゲートウェイ駅などの設計した隈研吾建築都市設計事務所が担当します。

約1,599㎡の展示室、約1200席のライブホール、足湯水盤のある屋上庭園や畳の空間など、多くの施設が入る賑やかな建物になります。

低層棟(文化創造棟)JR東日本資料より

先行して開業をしたJR山手線・京浜東北線「高輪ゲートウェイ駅」

高輪ゲートウェイシティ(仮)の再開発を行う前に先駆け、JR新駅高輪ゲートウェイ駅が2020年に開業を行っております。

西日暮里駅以来の山手線の新駅となり、駅名の議論などからも近年特に注目をされた駅の一つとなりました。

周辺は再開発計画進行中であり、利用者は2022年現在山手線駅では最下位となりますが、将来的に再開発が感染すると確実に利用者数が増加する見込みがあります。

この駅は現状都心でありながら利用者数が少ないため「JR東日本の最新設備・実験のための駅」として整備され、駅構内にはロボット、AIによる駅案内設備、無人コンビニなどがあります。

将来の利用者増加を見越し、高輪ゲートウェイ駅の駅ビルには「最新鋭のスターバックス」が街開きより先行して開業しております。

将来は品川駅・田町駅と合わせ、大きな規模の街となる見込みがあるため、現状落ち着いている高輪ゲートウェイ駅が見られるのは数年のうちとなります。

品川駅再開発と連動する高輪ゲートウェイシティ

高輪ゲートウェイ駅の南にある隣駅「品川駅」でも再開発計画が進行中です。

品川駅再開発は、

  • 駅西側(高輪口)の国道15号(第一京浜)上に歩行者用通路の整備
  • 京急本線の地平化計画
  • 品川駅構内北側の駅ナカ増築
  • 品川駅北側の改札・歩行者自動車道路の整備
  • リニア中央新幹線始発駅「品川駅」建設

これらのプロジェクトを抱えている東京都内屈指の再開発計画地になります。

早めに開発が行われてる箇所として、近隣の京急が運営するSHINAGAWA GOOS(シナガワグース)が2021年3月31日に閉店し、一帯再開発の整備が始まっております。

京急とトヨタ自動車の共同:品川駅前再開発事業となります。
品川駅高輪口(西口)
現在は京急本線が2階部分にあるため、港南口方面・JR・東海道新幹線利用するための自由通路までは階段を昇る必要があります。

高輪ゲートウェイシティは南で接している「品川駅周辺」と連動し東京都内の中でも、特に今後の街の発展が楽しみな地域の一つとなり、今後の高輪ゲートウェイ駅周辺の不動産開発・投資が注目されています。

また高輪ゲートウェイ駅周辺の不動産開発だけでなく、直通する沿線の開発にも良い影響があり、今後の沿線発展にも注目です。

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東京都内:注目の大規模再開発プロジェクト

東京都内では多くの再開発事業が進行中です。

やはり地方都市に比べ都市開発のスピードが早い東京は、街の移り変わりが早く次々と再開発計画や超高層ビルの建設が続いています。

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