【東海道・山陽新幹線・西九州新幹線で導入】新幹線N700S系電車

先日2022年秋に開業予定「西九州新幹線:長崎駅〜武雄温泉駅」間の試験走行が始まったとニュース報道がありました。

N700S系新幹線は「東海道新幹線」で当初営業をはじめ「新幹線車両としては第6代目」にあたる車両として最新の設備を導入している車両です。

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新幹線N700S系電車 概要

新幹線N700S系は既存N700系の老朽化の置き換えを行い、N700系を更に改良し「走行性能の向上」「緊急事態の自走システム」「デジタルディスプレイ」「ビジネス専用車両への専用Wi-Fi設置(7号車)」などの最新の取り組みを行なっている車両です。

新幹線N700S系車両:名古屋駅
新幹線車両名N700S系電車
開発JR東海
運用者JR東海・JR西日本(東海道・山陽新幹線)
JR九州(西九州新幹線)
運用開始2020年7月1日
編成16両編成(東海道・山陽新幹線)
6両編成(西九州新幹線)
列車種別のぞみ・ひかり・こだま(東海道・山陽新幹線)
かもめ(西九州新幹線)
最高速度運転東海道新幹線区間:285km/h
山陽新幹線区間:300km/h
西九州新幹線区間:260km/h
定員16両編成(東海道・山陽新幹線)1,323名 2021年度以降の導入車両 1,319名
6両編成(西九州新幹線)391名

N700S系の「S」はSupreme「最高」「究極」の意味

N700S系の「S」はSupremeの意味であり、最高・究極の意味があります。

700系系統の新幹線車両は歴史があり「700系」「N700系」「N700A系」「N700S系」と今までに4系統がありました。

新幹線N700S系ロゴ

今までの700系の中でも「最高の新幹線車両」とされており、700という系統数値は一緒ですが、今までの700系とは全く別物の新幹線車両であるとJR東海関係者には語られています。

バリアフリー法の成立により席数が1,319名へ変更

東海道新幹線はのぞみ号のために開発された「300系」以来の定員数1,323名から2021年以降の導入車両からは1,319名に変更に変更されました。

これは2020年にバリアフリー法が成立されたことにより、車椅子スペース座席を確保するための措置となります。

東海道新幹線は緊急事態の備え、すべて16両編成・1,323名の定員固定を行なっておりましたが、N700S系への車両の置き換えとともに「1,319名」に統一されていきます。

高速鉄道初の試み:バッテリー自走システム

今までの新幹線車両では「電気がないと走行をすることが全くできませんでした」

新幹線も「電車」であるため、走行ができなくなるのは当然でしたが、リチウムイオンバッテリーを搭載した車両を採用しているため、自力で自走が行えるようになっています。

トンネル内で止まってしまった場合でも、最寄りの駅などに自走ができるようにすることで安全面に配慮しています。

またトイレが使用できなくなる不具合もリチウムイオンバッテリーにより改善をされています。

初のN700S系16両編成以外の編成「6両」での走行

N700S系新幹線の特徴の一つは「基本設計を変えることなく、様々な編成数の車両を組む」ことができるという特徴があります。

主に8両・12両・16両での運行を想定しており、海外への新幹線需要に対応するためにも柔軟な編成数対応は有効です。

今回の西九州新幹線のN700S系は九州新幹線800系に合わせて6両編成になりました。

読売新聞記事より

N700S系運行:西九州新幹線は2022年9月23日開業

東海道・山陽新幹線以外のN700S系が運行される西九州新幹線は2022年9月23日に開業します。

本来は300km/h以上の最高速を出せる車両になりますが、最高時速は新幹線整備法のため、260km/hに制限されます。

博多〜長崎の所要時間は既存特急かもめ(博多〜長崎)より約30分の1時間20分となる予定です。

佐賀県内ルートが全く決まっていない現状がありますが、初の市内にJR駅が出来る「嬉野温泉駅」など、新幹線の開通が今まで鉄道とは無縁だった地域の活性化に繋がります。

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