名鉄瀬戸線「小幡駅〜大森・金城学院前駅」高架化立体交差事業

名古屋鉄道（名鉄）は現在名鉄瀬戸線「小幡駅〜大森・金城学院前駅」間の高架化・立体交差事業を行っております。

街が南北に分断する原因になっていた踏切9ヶ所を無くす計画となり、特に国道302号線をオーバーパスすることで、車利用者が多い名古屋市守山区周辺の地域交通をスムーズにする計画です。

現在令和4年3月19日から「栄町方面の高架」を使用を開始し、現在「尾張瀬戸方面」の高架の工事を行っております。

この高架化工事が完了すると急行電車の追い抜きが可能となり、速達性も向上する鉄道工事となります。

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名鉄瀬戸線「小幡駅〜大森・金城学院前駅」高架化立体交差事業 概要

踏切９箇所を無くし「喜多山駅」の高架化を行う計画

名鉄瀬戸線の高架化事業は、守山区内を通る踏切９ヶ所を無くし、分断されていた街の行き来をスムーズにする計画です。

特に名古屋第二環状（国道302号線）は交通量が多く、名古屋の外環を通る重要な国道なのですが、名鉄瀬戸線の踏切によって、分断され開かずの踏切となってしまうケースも多かったそうです。

この名古屋第二環状（国道302号線）の踏切を解消できるだけでも、交通の流れがスムーズになる大きな効果が得られます。

また小幡駅と大森・金城学院前駅の間にある駅「喜多山駅」を高架駅に建て替え、2面4線の駅とすることで名鉄瀬戸線としては「初の待避線を持つ駅」が誕生します。

名鉄瀬戸線とは

名鉄瀬戸線は、名古屋鉄道の中でも特殊な路線であり、名鉄のどの路線とも接続を行なっていない独立した路線です。

名古屋の都心である「栄」に接続する栄町駅から愛知県瀬戸市の尾張瀬戸駅までの路線となり、途中に大きな繁華街にある駅はなく、ベットタウンと都心を繋ぐ名古屋近郊路線です。

種別は「急行」「準急」「普通」があり、他の名鉄では「快速急行」「特急」「快速特急」「ミュースカイ」などの種別がありますが、名鉄瀬戸線は他の名鉄路線に比べるとシンプルな種別となります。

利用者は名鉄の路線の中でも比較的多く、全線複線4両編成の電車が頻繁に運行をされている都市近郊型の電車です。

移転を繰り返した名古屋側のターミナル駅

尾張瀬戸側の終点「尾張瀬戸駅」は大きく場所を移転することはありませんでしたが、名古屋側のターミナル駅が何回か移転を重ね、なかなか名古屋の都心に乗り入れることができませんでした。

名古屋都心への乗り入れができなかった時代には、名古屋城のお堀に線路を通し暫定の終着駅としていた時期もあります。

お堀に線路を通した理由は、当初瀬戸市で完成した「陶器：瀬戸物を運ぶ」為、名古屋市内を流れる堀川で運ぶためと言われており、実際に「堀川駅」という駅もありました。

その後、名古屋市営地下鉄名城線と乗り換えができる「大津町」駅を終点としていました。

最終的に名古屋市から、名古屋の都心部に乗り入れることを許可され、名古屋の中心部「栄」に「名鉄：栄町駅」として乗り入れ、現在も名古屋側のターミナル駅になっています。

急行電車の意味がなかった名鉄瀬戸線

しかし、名鉄瀬戸線全体では一部名古屋市内の高架化が進みましたが、追い抜きができる駅設備がありませんでした。

名鉄瀬戸線では「急行」「普通（各駅停車）」の種別があります。

しかし、来た電車に種別関係なく乗車を行えば、終点まで先に到着ができるように設計されています。

これは名鉄瀬戸線に「追い抜き機能」がないためであり、電車種別が急行でも普通でも「終点に先に到着したい場合」は種別に関係なく電車に乗れば良いようになっています。

しかし「喜多山駅が高架化」をすることで、2面4線の駅が完成し、喜多山駅に待避線を設けることができます。

この待避線が完成すれば、急行電車が喜多山駅で普通電車を追い抜かすことができるため、急行電車の速達性が向上します。

街の活性化のために、小幡駅から大森・金城学院前駅が高架化となり、不動産開発や投資が活発になれば良いと思います。

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名古屋市：都心「栄」大規模再開発・都市開発計画

名鉄瀬戸線「栄町」駅周辺の大規模再開発計画です。

全て超高層ビルが建設される計画となります。