東京ガスグループによる「江東区新豊洲エリア」の大規模再開発計画が2023年2月に発表されました。
新豊洲は元々東京ガスの工場があった街であり、現在は工場は無くなっていますが、引き続き東京ガスが保有する土地が多く残り、この土地を活かした新豊洲のまちづくり計画の検討を行っておりました。
東京ガスの計画では約180mの高さの超高層タワーマンションを含む4棟の超高層ビルが建設され、ESG型不動産を推進したプロジェクトを行うこととされています。
ESGとは「環境・社会・統治」に配慮した考え方となり、ESG型不動産開発を考える上では重要です。
ESG型不動産開発で再開発・都市開発を行わないと、入居者・オーナー・地域社会などからの評価が得られにくく「物件価値が下がる」と言われているためです。
江東区内でも特に発展が著しい豊洲地区の開発は特に注目されており、豊洲・新豊洲全体の不動産開発・不動産投資の情報には特に注目が集まっています。
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江東区新豊洲:東京ガスグループ・大規模再開発まちづくり計画
プロジェクト名 | 新豊洲再開発:東京ガスグループ 2023-2025年度 中期経営計画 東京ガス不動産:TOYOSU22計画 |
住所 | 東京都江東区豊洲六丁目(このエリアが新豊洲と呼ばれています) |
対象エリア | 豊洲埠頭(新豊洲エリア) |
最寄駅 | 新交通ゆりかもめ「新豊洲駅」「市場前駅」 |
バス路線 | 都営バス:都05-2系統「新豊洲駅前」東京駅八重洲南口〜東京ビッグサイト 都営バス:陽12-3系統「新豊洲駅前」東陽町駅前〜東京テレポート駅前 東京BRT:豊洲市場前(2023年4月1日より運行開始)虎ノ門ヒルズ〜東京テレポート・虎ノ門ヒルズ〜豊洲市場前 |
中心建造物 | 約180mの超高層タワーマンションを含む4棟(予定) |
街づくり着手予定 | 2025年度開始予定 |
新豊洲再開発:東京ガスグループ 2023-2025年度 中期経営計画・ESG型不動産開発の促進
東京ガスグループは2023-2025年度 中期経営計画にて「ESG型不動産開発の促進」の事業を積極的に行うと発表を行なっています。
この不動産開発・街づくり計画は本業であるエネルギーの供給だけでなく、人が集うまちづくりを行うことで「エネルギー供給を活かす場所を自社で作り出す取り組み」となります。
新豊洲は元々東京ガス豊洲工場があった土地であり、東京ガスグループが豊洲埠頭(新豊洲エリア)に約18haの土地を保有しています。
東京都心に近いながらも広大な土地が広がる地域のため街づくりに最適な場所であり、この土地の有効活用を行うべく、東京ガスグループは「TOYOSU22」というまちづくりのコンセプトを掲げました。
豊洲・新豊洲エリアのまちづくりコンセプト「TOYOSU22」
東京ガスグループの子会社「東京ガス不動産」はTOYOSU22のコンセプトとして「3つのSMART」を掲げています。
- SMART ENERGY(スマートエネルギーネットワークの構築に着手)
- SMART GREEN(グリーンから始める街づくりがスタート)
- SMART COMMUNITY(スマートコミュニティのテーマはSPORT×ART)
これらのビジョンを掲げ、街づくりを行う考えを発表しており「省エネルギーで環境に優しいエネルギーの供給」「自然の緑と人工の緑の調和」「スポーツや芸術を中心としたコミュニティの構築」などを軸としています。
エネルギーに関する拠点から豊洲市場の開業・超高層タワーマンション街への変化
江東区新豊洲エリアは中央区にあった「築地市場」が移転した「豊洲市場」は全国的にも有名となりましたが、この地区は元々東京の工業を支えた「東京ガス豊洲工場」があった土地になります。
また火力発電所「新東京火力発電所」が存在した土地でもあり、隣町の豊洲・勝どき・晴海などと合わせて「エネルギーに関する施設」や「工場」がメインのエリアでした。
時代が変わり、これらの施設が廃止・縮小され、新橋やお台場と繋がる「ゆりかもめの開通」「築地市場の移転」が行われました。
徐々に新豊洲の街が開発され、そして東京ガス関連施設の跡地を活かした「超高層タワーマンション・街づくり計画」が行われることになり、今後街の様子が大きく変化していきます。
既に新豊洲には、東京ガスが運営する博物館「がすてな〜に:ガスの科学館」、お台場から移転をした「チームラボプラネッツ東京」、「MIFAフットボールパーク」、「ホテルJALシティ東京豊洲」などのアミューズメント施設や宿泊施設が完成しており、街の発展が始まっています。
まだ東京ガス不動産が開発する新豊洲エリアの街づくりの詳細は発表されていませんが、約180mの超高層タワーマンションを含む4棟の建設を予定としていることがイメージ図では描かれています。
新豊洲とエリアが繋がる「東京メトロ有楽町線・ゆりかもめ豊洲駅周辺」は既に超高層オフィスビル・超高層タワーマンションが乱立する地域となっておりますが、更に海側である新豊洲エリアにも超高層の建築物が広がり始めることになります。
新豊洲は今後も交通インフラが整備される注目のエリア
新豊洲は「豊洲」と「有明・お台場地区」「勝どき・月島地区」と、東京都心を繋ぐ東京湾岸の交通要所となっており、ゆりかもめ「新豊洲駅」や「市場前駅」、都営バスなどの交通インフラが既に整っています。
道路につきましては、日比谷・銀座方面へ向かうことのできる幹線道路「晴海通り・有明通り」が新豊洲駅前を通ります。
更に同じ新豊洲エリアにある「豊洲市場前」の幹線道路は、2022年12月に60年以上の年月を掛け、ようやく全線開通となった「環状二号線:環二通り」が通ります。
この道路の開通により、有明から勝どきまでは3車線以上の大通りや高架橋で道路が繋がり、勝どきを超えた先の築地から虎ノ門まで「地下トンネル」で繋がりました。
この道路により、湾岸地区と都心を大幅に所要時間を短縮してアクセスができるようになっています。
徐々に利便性が向上している東京湾岸エリアですが、急激な人口増加により、ゆりかもめや都営バスだけでは交通インフラが十分ではない地域と言われております。
そこで既に運行が始まっている「東京BRT」の延伸や東京都が検討を行っている「臨海地下鉄」の計画があり、交通インフラの整備が検討されています。
【2023年4月1日より虎ノ門ヒルズ・新橋駅と東京の湾岸地区を運行する「東京BRT」が新豊洲エリアへ乗り入れを行います】
東京BRTは、従来の停留所に加え「晴海」「豊洲」「新豊洲」「有明」「お台場」エリアに停留所が新しく設置され、
- 晴海中央(晴海BRTターミナルとは別位置)
- 豊洲
- 豊洲市場前(終点ロータリーと環二通り沿いの2ヶ所あり)
- 有明テニスの森
- 東京ビッグサイト
- 東京テレポート
これらの東京BRT停留所が設置され、虎ノ門ヒルズ・新橋へ乗り換えなしで移動が可能になります。
今後も交通インフラが更に整備をされる可能性のある豊洲・新豊洲地区は不動産開発、不動産投資を行う十分なポテンシャルのあるエリアとされており、今後も豊洲・新豊洲の不動産情報は注目されています。
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江東区新豊洲近郊のまちづくり・超高層タワーマンション・鉄道交通計画情報
新豊洲エリアの周辺は「東京オリンピック2020の選手村跡地再開発・晴海フラッグ」「新しい都営地下鉄の検討」「東京BRTの運行」など、インフラ整備や新しい街の開発が積極的に行われている地域です。
今後東京の街の中でも大きな街の変化が起こる地域となり、新しい取り組みや新交通の検討など、非常に楽しみなエリアとなります。
東京の湾岸エリアは価格の落ちないタワーマンションが集中しており、引き続き不動産開発と投資が活発です。