築地地区まちづくり事業は、東京都中央区に所在した中央卸売市場「旧:築地市場」跡地の再開発計画事業となります。
長年東京の食卓事情を支えてきた築地市場(築地中央卸売市場)は、江東区豊洲の豊洲市場に機能が移転され、現在の築地は築地場外市場として飲食店を中心とした店舗が残っています。
中央区築地は銀座や新橋に隣接する都心の一等地であり、2023年4月時点では築地市場の敷地であった広大な土地を活かした再開発事業を検討を東京都を中心に発信を行っていましたが、2024年4月に事業主を「三井不動産」を中心とする事業主に決定し、約5万人規模のスタジアムが建設されます。
築地は交通インフラの整備も進んでおり、旧:築地市場を中心を通る道路「環二通り(環状二号線)」が2022年12月に完全開通し、車専用地下道のオーバーパスを通ることにより、港区の虎ノ門ヒルズから中央区晴海までノンストップで移動ができる様になりました。
この道路の開通により、港区虎ノ門・溜池方面の東京都心部から有明・お台場などの臨海部への車移動が大変便利になりました。
東京都心一等地「旧:築地市場」の今後の開発状況が注目をされており、築地周辺の不動産開発・不動産投資の情報が注目されています。
【東京都中央区:不動産開発・不動産投資・住まい情報へのリンク】
築地地区まちづくり事業:築地市場跡地再開発計画
計画名 | 築地地区まちづくり事業:築地市場跡地再開発計画 |
所在地 | 東京都中央区築地五丁目一帯 |
アクセス | 都営大江戸線「築地市場駅」徒歩1分 東京メトロ日比谷線「築地駅」徒歩5分 |
対象面積 | 約23ha |
用途地域 | 全域商業地域 |
主な建設施設 | 5万人規模収容スタジアム 超高層ビル ホテル オフィス 国際会議場 1万人規模を収容できる集客施設 住居棟 シアターホール |
主な事業主 | 三井不動産・トヨタ不動産・読売新聞グループ |
着工予定時期 | 2025年度 |
完成予定時期 | 第1期:2032年度 第2期:2038年度 |
中央区築地の東京都心一等地の注目の再開発・まちづくり事業
築地地区まちづくり事業:築地市場跡地再開発計画は、中央区築地にあった築地市場跡地を活用したまちづくり・再開発事業です。
築地市場の広大な土地には2023年4月時点では、東京都の主要幹線道路「環状二号線(環二通り)」が土地の中央部を通るのみで、対象地域への建物建設・再開発事業は始まっていませんでした。
築地市場の跡地は、元々東京オリンピック2020以前から道路を含め開発が行われる予定でしたが、築地市場から豊洲市場への移転計画が遅れたため、2023年4月時点ではまだ具体的にどのような再開発計画が行われるかは未定です。
基本的な方針としては「東京都都市整備局」より方針が出ており、水辺に近い築地と既に交通アクセスが出来上がっており、東京都心に近い立地を活かした大規模な集客施設や交通広場の整備などが設置される予定です。
一時期、東京ドームの建て替え構想があった際に移転候補地を築地市場内にする案もありましたが、移転案は構想から外れていましたが、再浮上・復活をしています。
2024年4月19日に三井不動産を中心とする事業主が決定し、旧築地市場全体の再開発計画が具体化されることになりました。
復活した東京ドームの築地への移転案
旧:築地市場に復活した背景としては、株式会社東京ドームの運営会社を子会社に持つ「三井不動産」が旧:築地市場の開発事業者として応募する見通しがたったからです。
東京ドームは約100億円の改修工事を行っていますが、耐用年数とされている30年以上が経過をし、日本初のドーム型球場としての運営に懸念がありました。
現在の東京ドームが立地する後楽園は都心に近く交通の利便性の良い立地となっておりますが、築地に移転となれば都心に近く、交通網が既に整っている築地であれば開発や利便性を損なうことなく、ドーム型球場の建設が可能とされているからです。
なお本当に東京ドームが築地に移転になった際は、現在の東京ドームはオフィス・住宅・商業施設などに転用される見込みです。
【巨人、築地市場跡地への移転計画が再浮上 東京ドーム親会社の三井不動産が再開発事業者に名乗り 悲願の自前球場か:Yahoo!ニュースリンク】
2023年9月7日の日本経済新聞によると、三井不動産を中心とする企業連合が東京都へ提出を行った案では「多目的スタジアムの建設が含まれ、総事業費が8000億から9000億を見込んでいます」
また読売ジャイアンツの親会社「読売新聞グループ本社」も参画します。
かつてないほどの東京都心一等地の大規模再開発計画案を三井不動産が提出を行ったことで、今まで以上に築地市場跡地の再開発・まちづくりに注目が集まります。
【日本経済新聞へのリンク:築地再開発案にスタジアム、事業費9000億円 三井不連合】
築地市場跡地は「銀座・新橋に隣接する東京都心の一等地にある広大な土地」だからこそ、活用方法には東京都も慎重になっており、東京オリンピック2020後の国際都市:東京を発信できる魅力的なまちづくりを行えるように検討されています。
【想定されている築地市場跡地の再開発内容】
- 交通ターミナル機能(駅前広場・バスターミナル・水上バス)
- ホテル(主な利用者:観光客・ビジネス客・来日外国人想定)
- 緑地帯・公園
- 商業施設・飲食店
- 国際展示場
- 東京ドームの移転先候補地
2024年4月19日に5万人規模のスタジアムを建設予定と各メディアより発表があり、旧築地市場内の敷地に計画されていることがあり、東京ドームの移転計画が本当に実現する可能性があります。
周囲に観光スポットが多い中央区築地
中央区築地:旧築地市場の周辺には多くの観光スポットがあり、築地市場が移転をした後でも築地の街には以前と変わらずに多くの人が行き交っています。
- 築地場外市場
- 築地本願寺
- 浜離宮恩賜庭園
- 新橋演舞場
- 歌舞伎座
これらの観光・イベントスポットが築地の街の周辺にあり、多くの人が集まる魅力的な街となっています。少し歩けば銀座の街にも移動ができるため、築地には多くの観光客が集まります。
この街に「旧:築地市場の広大な敷地を活かした更に大規模な集客スポット」を設けることにより、築地の街だけではなく、築地に隣接する周辺の銀座・新橋・勝どきなどの街の活性化にもつながります。
交通アクセスの整備・更なる発展の見込みがある築地
先行して「環状二号線(環二通り)」が開通したことで、中央区晴海から港区虎ノ門ヒルズまで、信号がなくノンストップで移動ができるようになり、このルートを通る東京BRTの運行開始により、中央区・江東区の湾岸地区と都心へのアクセスが改善されています。
しかし、旧:築地市場内には現状東京BRTのターミナル設置は想定されておらず、今後築地市場の開発がある程度進んだ際には「東京BRTターミナル」が設けられる可能性もあります。
一方、既に都営地下鉄大江戸線「築地市場駅」が再開発対象地域の目の前にあり、近隣には東京メトロ日比谷線「築地駅」もあり、交通アクセスは整っています。
更にこの鉄道路線だけではなく、将来的に東京駅を起点として、銀座・築地・勝どき・晴海・豊洲市場を通り、東京ビッグサイトまで向かう「臨海地下鉄構想」が計画されています。
この計画が実行されると「東京駅」まで乗り換えなしで築地へアクセスができるようになり、更に利便性の良い立地になります。
更にこの計画には「秋葉原駅」から「東京駅」まで延伸を検討している「つくばエクスプレス」へ乗り入れを行う計画まであります。
この計画が実現すると、茨城県つくば市やその沿線の街から乗り換えなしで築地まで向かうことができるようになります。
つくばエクスプレスは2023年にJR土浦駅まで延伸する案が発表されたため、将来的にはつくばから土浦までつながることになるかもしれません。
臨海地下鉄計画で、土浦駅から築地まで乗り換えなしで移動ができる日が将来起こるかもしれません。
首都圏の将来が楽しみな鉄道計画のひとつとなります。
【東京都中央区:不動産開発・不動産投資・住まい情報へのリンク】
東京都中央区築地周辺で行われている大規模再開発・都市開発・タワーマンション計画
中央区築地周辺では大規模再開発・まちづくり計画が街の至る箇所で進められており、超高層ビルを中心とした計画が進んでいます。
築地市場の周辺は多くの再開発・まちづくりが行われており、規模が大きく不動産投資や住まいの検討を行う方も増えているエリアとなります。