東海道新幹線新型車両N700S系:2026年度までに19編成導入予定

JR東海が開発した新幹線車両N700A系の後継車両、N700S系が2026年度までに追加で19編成導入されることになりました。

目的は東海道新幹線の性能を全て同じ性能にすることで、正確な運行時間・運転本数を保つことで、時間の正確性と新幹線での売上を確保するためです。

また旧型のN700系(A仕様)の老朽化が進んでいるものを置き換えることで、利用者の全体的なサービス向上を目指します。

現在は東海道新幹線区間の最高時速は285km/hとなっておりますが、全ての東海道新幹線がN700S系に置き換われば、山陽新幹線区間と同じ時速300km/h運転も可能になるかもしれません。

全てが同じ性能の新幹線で揃えることができれば、東海道区間における新幹線最高速が上がらなくても東京〜名古屋〜新大阪の移動所要時間短縮短縮も見込めることになります。

東京・名古屋・大阪の三代都市圏の行き来が活発になれば、経済にも良い影響が出ることになります。

新幹線車両:N700S系とは

N700S系新幹線:名古屋駅にて

新幹線車両:N700S系は「JR東海が独自開発を行った最新の新幹線車両」です。

N700S系新幹線の特徴として、

  • 先頭車両の改良:トンネル走行時の揺れ・騒音の軽減(デュアル・スプリーム・ウィング形)
  • 専用のWi-Fiの設置(7号車)
  • 多目的室の設置
  • 災害時の自走システム(リチウムイオンバッテリー搭載)
  • 普通席を含む全ての席にコンセント設置
  • 案内ディスプレイの大型化
  • 停車駅が近づくと照明の照度が変化
  • 防犯カメラの設置

2020年7月から運行をはじめ、当初から再送タイプの「のぞみ号」だけではなく、「ひかり号」・「こだま号」にも運行を充てています。

従来であれば最新の新幹線車両は当初はのぞみ号での運行が多いのですが、全ての車両がN700系系統に置き換わったことで、東海道新幹線を走る全ての車両が一般的な性能が同じになったことから、特に列車種別に関係なく運用されています。

N700S系新幹線を新たに19編成導入

老朽化が進んでいる初期型のN700系(Aタイプに改良済み)を随時最新車両であるN700S系に置き換える計画となります。

計画通りに行った場合、2023年度に2編成、2024年度、2025年度に7編成ずつ、2026年度に3編成が導入される予定になります。

新型車に置き換えることで、顧客サービスを充実させる考えがあります。

7号車・8号車間のビジネスブースの設置は未定

現在試験的にN700S系新幹線の7号車・8号車のの間にビジネスブースを設置して、今度導入をするべきか検討を行っています。

元々喫煙所であったスペースに机・椅子・電源(コンセント)をセットして、ビジネスパーソンに利用してもらおうという考えです。

こちらに関しては現状検証中とのことで、量産型のN700S系に導入をされるかは未定です。

ビジネス需要が多い東海道新幹線ならではの取り組みの一つになります。

廃車の新幹線を再利用して製造される「N700S系」

N700S系新幹線:ロゴ

最新の新幹線車両であるN700S系は、環境にも配慮した車両です。

廃車になりました新幹線のアルミを再利用し、車体や内装に利用をしております。

今までの新幹線は内装のみのアルミ再利用でしたが、次回導入をされるN700S系からは屋根の部分にも新幹線廃車のアルミが使用されます。

環境にも配慮された新幹線車両が今後増え、最新設備を備えた新幹線で快適な出張・移動ができるようになります。

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新幹線最新車両「N700系S」となります。東海道・山陽・西九州新幹線で現在運行が行われております。
品川〜名古屋間を最速約40分で移動が可能となり、従来の半分以下の時間で東京と名古屋が結ばれます。
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