東京都千代田区にあるJR中央線・総武線「JR御茶ノ水駅」では現在バリアフリー化の工事が進行中です。
全ての工事完了は2025年3月の予定であり、新しい御茶ノ水駅にはバリアフリーの工事だけではなく、新しい聖橋口駅舎の建設を行っており、店舗や飲食店が入居する予定です。
JR御茶ノ水駅の立地は「駿河台台地の端にある立地」となり、皇居のお堀に沿うような形で駅があることが駅構内の段差が多く、バリアフリー化がされていない課題がありました。
このような段差が多く改良のしづらい場所に立地する御茶ノ水駅は、今までなかなかバリアフリー化が出来なかった事情がありました。
御茶ノ水駅のバリアフリー化は近隣に病院・大学が多くある御茶ノ水周辺では緊急課題となっており、早急の解決が望まれていましたが、遂にバリアフリー化のための工事が始まり2023年現在、既に駅構内の内装が変化している箇所もあります。
【JR東日本より新しい御茶ノ水駅聖橋口は2023年12月3日より使用開始となる発表がありました】
御茶ノ水駅の改良工事は駅への動線をスムーズにさせ、御茶ノ水駅周辺の不動産開発や投資にも大きな影響を与えます。
実際に御茶ノ水駅周辺では近年再開発計画が完了した超高層ビルが数多くあり、駅の利用者や周辺オフィスへ訪れる方にとって環境がよくなっています。
東京などの不動産開発や投資が活発な街はインターネットなどから不動産投資に関する知識を得る方も増えております。
駅周辺の大規模再開発計画が一気に完了した今後の御茶ノ水駅の周辺開発は引き続き注目されています。
【東京都千代田区・JR御茶ノ水駅周辺・鉄道沿線:不動産開発・不動産開発・住まいへの情報】
JR中央線快速・JR中央総武各駅停車「御茶ノ水駅」バリアフリー化工事
JR御茶ノ水駅改良工事 完成イメージ:JR東日本ホームページより
名称 | JR御茶ノ水駅バリアフリー化・聖橋口再建設 |
建築主 | 東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本) |
建設会社 | 鹿島建設 |
階数 | 地上2階 |
延面積 | 約3,066㎡ |
構造 | 5層 |
工事内容 | 駅全体のバリアフリー化・エレベーター・エスカレーター設置・ホーム上人工基盤設置(幅25m・長さ約140m) |
新しい聖橋口改札利用 | 2023年12月3日より開始 |
竣工予定 | 2024年度完成予定 |
JR御茶ノ水駅の周囲には明治大学・日本大学などの全国的に著名な大学、順天堂病院などの大きな病院が多くあるのですが、お堀に沿って線路と駅を設置した特殊な立地の関係で、これらの公共施設の最寄駅にも関わらず、なかなか工事が行えずバリアフリー化が出来ない状態が続いていました。
この御茶ノ水駅のバリアフリー化工事は駅自体が独特な場所にあり、なかなか駅構内・再開発工事ができなかったバリアフリー化へ向けた長年の課題を解決するための工事となります。
JR中央線快速・中央総武各駅停車:御茶ノ水(おちゃのみず)駅 詳細
駅名 | JR御茶ノ水駅 |
利用可能路線 | JR中央線(快速)・JR中央総武緩行線(各駅停車)・東京メトロ丸ノ内線・東京メトロ千代田線(新御茶ノ水駅) ※徒歩圏内:都営地下鉄新宿線「小川町駅」 |
住所 | 東京都千代田区神田駿河台2−6−1 |
ホーム数 | 2面4線 |
開業年 | 1895年 |
利用者数:乗降客数(人/日) | JR東日本:211,780人(2019年度)※2019年時点でJR東日本の駅内36位 東京メトロ:38,672人(2020年度:御茶ノ水駅)67,709人(2020年度:新御茶ノ水駅) |
JR御茶ノ水駅は東京都千代田区内にあるJRの駅となり、中央線快速・中央総武線各駅停車が乗り入れを行う2面4線の駅です。
中央線と総武線は対面乗り換えが可能となり、特に新宿方面から秋葉原・錦糸町方面への乗り換えを行う方が多い駅となります。
JR東京駅から2駅目、JR秋葉原駅からは1駅と交通の便がよく、周辺は多くの大学・病院・オフィスビルが立ち並ぶ街となります。
またJR線以外の他社線との乗り換え路線も多く、「東京メトロ丸ノ内線:御茶ノ水駅」、「東京メトロ千代田線:新御茶ノ水駅」、地下道で新御茶ノ水駅と繋がる「都営新宿線:小川町駅」と至近距離にあり、乗り換えを行う人が多い駅でもあります。
JR御茶ノ水駅ホーム上空に「人工基盤」を建設・駅ビルを建設
JR御茶ノ水駅は堀と駿河台台地の端にある特殊な場所にあるため、新たに駅構内を広げることができない現状でした。
そのため「バリアフリー化を行うためのスペース」がJR御茶ノ水駅にはありませんでした。
今回の工事はJR御茶ノ水駅のホーム上に「人工基盤」を建設し、エスカレーターやエレベーターを設置する工事になります。
2012年の工事開始から半分以上人工基盤ができ、ようやくエスカレーターやエレベーターが建設できるようになりました。(第1期施工)
第2期施工では、元々の聖橋口側の基盤と聖橋口改札の再新設を行い、JR御茶ノ水駅の本格的な駅舎と商業施設などが入居する駅ビルを建設します。
JR御茶ノ水駅は旧江戸城の堀に沿う形で駅が設置されており、崖のような位置に設置されているため駅の拡張工事に難航していました。
そのため、駅に接する「神田川上空」に仮設の桟橋を設置を行い、重機などをこの桟橋に配置することで工事を可能にした大掛かりなものとなりました。
JR中央線快速12両編成化のための「ホーム延長」工事も行われている御茶ノ水駅
JR御茶ノ水駅は人工基盤を設置し、駅ビル・駅構内工事を行っておりますが、JR東日本が進めている「JR中央線快速電車の12両編成化」の工事のため、ホーム延長工事も行っています。
中央線快速は東京駅から伸びる主要路線「東海道線」「東北本線(宇都宮線・高崎線:上野東京ライン)」「常磐線(上野東京ライン)」「総武線」「中央線」の5つの路線の中で唯一「2階建グリーン車」が併設されていない路線です。
これは中央線が東京近郊の都市部「東京駅〜高尾駅」間が他の主要路線より短い路線となるため、今まで見送りになっていた事情がありましたが、中央線は混雑が激しく慢性的な遅延や人身事故などの交通障害が多い路線です。
この現状を改善するため、現行の10両に2両のグリーン車を設置して2024年度より運行を開始する計画が進んでいます。
そのためにはJR中央線の各駅のホームを延長する必要があり、JR御茶ノ水駅もこのホーム工事を行なっています。
JR御茶ノ水駅の聖橋口は西に約50m移動
2022年6月現在、元々あったJR御茶ノ水駅聖橋口は完全に無くなっており、新しい駅舎への建て替えが始まっています。
今まで設置されていた「聖橋口」は「仮の聖橋口」として、西に50mほど移動した本屋:丸善の正面付近に移っています。
従来の場所と比べると大通り沿いの角地ではなく、路地へ改札が移動となっており、改札の場所が少しわかりにくくなっています。
御茶ノ水駅構内は工事が進み、徐々にバリアフリー化が進んでおり、既に駅の構内にはエレベーター・お手洗いなども新設されています。
JR御茶ノ水駅:新しい聖橋口の利用開始は「2023年12月3日から」
JR御茶ノ水駅の新しい聖橋口は「2023年12月3日から」利用開始をすることがJR東日本より発表がありました。
また、以前の聖橋口は駅前広場が一切ありませんでしたが、新しい聖橋口が完成することにより「駅前広場」と「駅ビル」が新設されることになります。
建物の完成次第、駅改札の利用は開始されますが、商業施設が入居する駅ビルテナントは随時入居されていく形となります。
新しい商業施設「エキュートエディション御茶ノ水」も随時開業
JR御茶ノ水駅聖橋駅舎の新しい商業施設名が「エキュートエディション御茶ノ水」に決定いたしました。
「エキュートエディション」は、JR東日本が展開する駅ナカ商業施設「エキュート」を場所に合わせ「最適化」という意味が込められたブランド名となります。
- エキュートエディション渋谷
- エキュートエディション飯田橋
- エキュートエディション有楽町
- エキュートエディション新橋
- エキュートエディション横浜
2023年11月末時点では、これらの5箇所の「エキュートエディション」が営業を行っており、エキュートエディション御茶ノ水は6箇所目のエキュートエディションとなります。
随時店舗が開業する「エキュートエディション御茶ノ水」に今後注目です。
JR御茶ノ水駅周辺は大規模再開発が進んだ地域
工事により御茶ノ水駅の駅舎工事・バリアフリー化が進み、病院などの公共施設が多い御茶ノ水駅の利用者にとって、将来大変利用がしやすい駅となります。
また御茶ノ水駅周辺のオフィスも近年大規模再開発が進んだことにより超高層ビルが増え、駅周辺の人の流れが増えています。
特に駅東側にある本郷通りを超えた先にある超高層ビル「御茶ノ水ソラシティ」には、JR御茶ノ水駅に隣接した広場を補う形で「地下交通広場」が設置されています。
交通広場からは東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」・東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」・都営新宿線「小川町駅」方面を地下通路で接続しています。
御茶ノ水駅周辺の人の動線をスムーズにさせ、回遊性の高いまちづくりが行われていることが、今後もJR御茶ノ水駅の周辺の開発や不動産投資の情報に注目が集まる理由です。
【東京都千代田区・JR御茶ノ水駅周辺・鉄道沿線:不動産開発・不動産開発・住まいへの情報】
東京都内の「駅・鉄道関連・駅周辺再開発情報」
東京都内の駅では駅前再開発だけではなく、鉄道・鉄道駅の改良工事・高架化事業などの建設が各地で進んでいます。
特に品川駅周辺はリニア中央新幹線:品川〜名古屋間の工事が行われており、蒲田駅周辺では羽田空港への新たなルート建設計画が進んでおります。