2023年3月18日は全国の鉄道で「ダイヤ改正」「新線開通」「新駅開業」などのイベントが数多く行われますが、JR西日本管内でもこの日は「大阪駅地下ホーム開業」以外に「JR奈良線:第2期複線化が完了」することになります。
JR奈良線はJR京都駅と京都府の木津駅を結ぶ路線となり、この区間の本数の多い「京都駅〜城陽駅」が完全複線化となり、「山城多賀駅〜玉水駅」間も複線化をされます。
この複線化により、奈良線の複線化率は「24%」から「64%」となり、半数以上が複線になり、完全複線化となる城陽駅は京都方面への7時台の電車が7本から9本に運行本数が多くなります。
複線化の事業により「京都駅から奈良駅間の所要時間が44分」と従来と比べ、5分程度の短縮となります。
※この複線化工事により「2023年2月25日21時ごろから2月26日9時ごろまで「京都駅〜城陽駅間」が運休となりますので、注意が必要です。
JR奈良線沿線の活性化にも繋がる今回の複線化工事は注目をされている鉄道プロジェクトとなります。
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JR奈良線第2期複線化事業:2023年3月18日ダイヤ改正
事業名 | JR奈良線第2期複線化事業 |
事業者名 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
事業路線 | JR奈良線(京都〜木津) |
複線対象区間 | 1期複線化「京都~JR藤森」「宇治~新田」 2期複線化「JR藤森~宇治」「新田~城陽」「山城多賀~玉水」 |
第1期複線区間 | 8.2キロメートル |
第2期複線区間 | 14キロメートル |
JR奈良線の複線化事業:京都〜奈良駅間は44分に
JR奈良線は元々全て単線で運行されていた区間であり、京都〜奈良の移動は競合する「近鉄京都線」の運行本数が多く、京都駅から奈良駅への乗り通しにおいては利便性が劣っていました。
理由としては元々、近鉄京都線は京都駅〜近鉄奈良駅間が全て複線での運転に対し、JRは単線のみのため運行本数や所要時間に差がつけられていました。
しかし、京都駅から奈良駅の沿線を通るルートはJRと近鉄では多少ずれており、地域の足としてのJR奈良線の貢献は非常に高いものがあります。
今回の一部区間複線化が完了することで、JR奈良線の運行本数と所要時間の短縮が見込めます。
従来、JR京都駅〜JR奈良駅間の最速電車「みやこ路快速」が京都方面と奈良方面で所要時間が異なっていたものを、今回の複線化により「両方の方面とも最速44分」で運行できるようになります。
約5分少々の短縮となりますが、利便性が向上され運行本数も増やすことができるようになりました。
一方本数は近鉄京都線の方が多く、急行や特急などの本数も充実しているため、京都駅〜奈良駅の移動は近鉄の方が便利な印象です。
JR奈良線は観光地:京都〜奈良間での移動に使用するイメージより、地域住民のための輸送路線という側面が強いかもしれません。
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