京阪中之島線「九条駅延伸計画」は、京阪中之島線の終点「中之島駅」から西へ延伸し、大阪メトロ中央線・阪神なんば線「九条駅」まで延伸を行う計画です。
大阪の都心部ではありますが、特に乗り換え駅などが存在しない終点中之島駅から更に西へ延伸し、複数の路線と乗り換えが可能である「九条駅」まで延伸を行うことで、利用者の増加や新たな大阪市内の移動ルートが増えることになるため、利便性が向上します。
また将来的に2025年に行われる「大阪・関西万博」のメイン会場「夢洲」へ向かうルートとしての役割を担います。
京阪中之島線延伸計画は、2025年度の大阪・関西万博には間に合いませんが、夢洲は日本初のIR予定地であり、将来的に多くの集客が見込めるエリアとなるため、九条駅までの延伸を行う価値があります。
延伸計画により沿線の不動産開発や不動産投資も行われるため、大阪の街の活性化に注目が集まります。
【大阪府大阪市・京阪沿線:不動産開発・住まいへの情報】
京阪中之島線「九条駅延伸計画」
鉄道延伸計画 | 京阪中之島線「九条駅延伸計画」 |
延伸予定区間 | 京阪中之島線「中之島駅」〜「九条駅」 |
工事開始時期 | 未定 |
開業予定 | 未定 |
【大阪メトロ中央線・阪神なんば線:九条駅の位置図】
【京阪中之島線・中之島駅の位置図】
中途半端な路線であった京阪中之島線・中之島駅〜九条駅延伸計画
京阪中之島線は大阪市役所の立地する大阪都心の中之島を東西に横切る路線として、2008年に京阪天満橋駅から分かれる形で建設された経緯の路線です。
京阪の大阪西側へ向かうルートとして、本来は京阪本線が大阪メトロ御堂筋線と乗り換えが可能な起点:淀屋橋駅から西へ延伸する話もありました。
しかし中之島方面へのルートはそのまま京阪本線を西へ延ばすと御堂筋線と京阪本線が接触してしまうため、天満橋から北に通るルートが新たに京阪中之島線として計画され、2008年の開業に至ります。
しかし大阪都心部にはなりますが、特に乗り換え駅などはない「中之島駅」までの開業となり、その先の西側への延伸計画は未定となっていました。
転機となったのは2025年の大阪・関西万博が決定したことにより、メイン会場となる夢洲へのアクセス路線の確保が必要となり、京阪中之島線・京阪沿線ルートも検討することになりました。
当初は単独で「夢洲」への延伸を目指した京阪中之島線
当初、まだ京阪中之島線が開業していない頃である2004年の近畿地方交通審議会答申第8号での「京阪中之島線計画」では、JR「西九条駅」・阪神なんば線(当時阪神西大阪線)「千鳥橋駅」付近を通りながら、新桜島駅(仮称)を経由して夢洲に至る計画がされていました。
しかし、2008年開業の京阪中之島線「中之島駅」まで開業した際の利用者が当初より見込めなかったため、このルートでの計画は立てられていません。
代わりに計画されたのが、「大阪メトロ中央線・阪神なんば線九条駅」までの延伸計画です。
この計画であれば、鉄道建設距離が短く工事費が抑えられ乗り換えが一度で夢洲まで移動が可能となることから、このルートの方が実現性が高いと言われています。
2025年大阪・関西万博の開業には延伸が間に合わない京阪中之島線
京阪中之島線の延伸は、2025年に開催される大阪・関西万博が大きなきっかけを与えたことは間違いありませんが、2025年の万博開催時までには京阪中之島線の延伸は間に合いません。
メイン会場となる夢洲には大阪メトロ中央線が夢洲延伸を行い、鉄道でのアクセスは大阪メトロ中央線の沿線駅まで移動して向かうことになります。
京阪中之島線も大阪・関西万博へのアクセス路線となる大阪メトロ中央線「九条駅」まで延伸を行いたい考えがありましたが、工事期間を考えると京阪中之島線の延伸はとても万博開催までには間に合いません。
IR予定地の夢洲までのアクセス路線・利用者増加のための京阪中之島線延伸
京阪中之島線の延伸は大阪・関西万博の後に建設される日本初のIRや新しい街が建設・まちづくりとして行われる「夢洲」へのアクセス路線として期待されています。
夢洲への移動手段となる大阪メトロ中央線「九条駅」への延伸は、夢洲へ向かうためのルートとして必要な路線となり、比較的中之島駅から九条駅までの距離が短いため、工事費を抑えることができる最善なルートです。
夢洲の発展、大阪市内の経済活性化のために期待されている京阪中之島線の延伸計画は周辺の不動産価値の向上、不動産投資の活性化のきっかけにもなるため、期待される事業となります。
【大阪府大阪市・京阪沿線:不動産開発・住まいへの情報】