京成線高架化事業:京成押上線・四ツ木〜京成立石〜青砥 連続立体交差化建設状況

現在東京都内では、鉄道の立体交差化事業(高架化)が進行しており、そのうちの一つである「京成押上線:四ツ木〜京成立石〜青砥」間でも高架化の建設が始まっています。

京成押上線の高架化により、葛飾区と江戸川区を結ぶ「平和橋通り」などをはじめ、11箇所の京成線踏切を解消し、京成押上線唯一の地上駅である「京成立石駅の高架駅化」を行う事業です。

京成押上線:四ツ木〜京成立石〜青砥間の高架化完成時期は、現在「2030年度末」の予定とされています。

2022年10月現在、線路脇の用地を取得し、仮線敷設を行っている段階となります。

京成押上線の高架化を行うことで、葛飾区を南北に通る車やバスなどの交通の流れが良くなり、更に京成立石駅前の再開発事業による地域の活性化を行います。

この高架化事業は「京成立石駅周辺の交通環境だけでなく、京成線沿線・更に直通先の乗り入れ鉄道路線の不動産開発・投資の活性化」も見込める事業となります。

【2022年10月1日より京成立石駅南側階段が閉鎖をされています】

京成押上線最後の地上駅「京成立石駅」の高架駅化の工事が本格的に始まります。

【このページでは京成押上線の最後の高架化事業区間:四ツ木駅〜京成立石駅〜青砥駅間の場所・工事内容紹介のページとなります】

【京成線高架化:京成立石駅周辺:不動産投資・資産形成・駅前レンタルオフィス情報資料参考リンク】

京成電鉄押上線:「四ツ木〜京成立石〜青砥」連続立体交差事業

京成立石駅北側:仮線路用地工事

この工事は葛飾区内を通る「京成押上線の線路11箇所を廃止」して「京成立石駅の高架化」を行うための工事となります。

この工事が完了することで京成押上線は、押上駅から青砥駅までの「全ての区間で高架化を完了する」ことになります。

葛飾区連続立体交差ホームページより
事業名京成押上線(四ツ木駅~京成立石駅〜青砥駅間)連続立体交差事業
総延長約2.2キロ
計画区間約2.6キロ
高架化をされる駅京成立石駅(2面2線構造)
鉄道運営会社京成電鉄
完成予定時期2030年度予定

※京成立石駅を挟み、約2.2キロの高架化事業です。

高架化により踏切廃止予定箇所:葛飾区役所ホームページより
京成立石駅へ向かうカーブ。右奥のネットで囲まれた土地で仮線路の敷設が行われています。(2022年9月)
青砥駅方面:左側に仮線路敷設の準備が行われています(2022年9月)

踏切の解消・新しく高架駅となる「京成立石駅」

既に事業の両端である「四ツ木駅」「青砥駅」は高架化をされた駅となっており、今回の事業で駅が高架化をされるのは「京成立石駅」のみになります。

京成立石駅北口出入口:2022年3月撮影

先述の通り、四ツ木駅と青砥駅は高架駅となっていますが、その間にある京成立石駅は地上駅であり、京成立石駅に至る両方向の線路は、一度地平に線路が降りる構造になっております。

そのため、葛飾区内:京成立石駅の東西では「京成線の線路を挟み南北の交通が遮断」されてしまうという課題が長年続いており、この線路を越える京成バスなどの路線バスが毎日数多く運行されているため、常に交通渋滞となっています。

この状態を解消するため四ツ木駅と青砥駅間も「高架化」にして、葛飾区内の南北の交通の活性化をするプロジェクトとなりました。

この区間の高架化を行うことで、京成押上線全線全てが高架化をされることになります。

京成立石駅地平ホーム:2022年3月 車両は京急1000系。
京成の他に直通先の「都営」「京急」「北総線」の電車が乗り入れます。
京成立石駅東すぐにある「立石駅通り商店街」を分断する踏切。
写真は「都営地下鉄浅草線の主力電車:5500形)

2022年10月1日より立石駅商店街側:南階段が閉鎖

2022年10月1日より、京成立石駅高架駅化が本格的に工事が始まるため、立石駅通り商店街に近い「南側階段」が閉鎖をされます。

「立石駅北側の階段」と「線路の南側では駅の西側にある階段」のみが使用可能となりますので、2022年10月1日以降:京成立石駅の利用に注意が必要になります。

立石駅通り商店街:南側階段 2022年10月1日よりこの階段は閉鎖されます。
京成立石駅:南側入口メイン階段は2022年10月1日より閉鎖されています。
京成立石駅階段通行止めの案内:2022年10月1日撮影

京成立石駅前に葛飾区役所移転・再開発

京成立石駅は駅周辺を含め、昭和のレトロ感が残る地域となり、現在も多くのロケ地で使用される地域です。

京成立石駅南側にある「立石仲見世」

そのような風情残る街ではありますが、京成押上線の全線高架化により、立石駅の高架化と同時に「立石駅前の再開発事業」が進行することになりました。

この再開発事業は「老朽化が懸念されている葛飾区役所を移転」を含めた大規模な計画となります。

元々葛飾区役所は「京成立石駅が最寄駅」となり、現在でも徒歩10分程度で移動が可能です。

葛飾区役所が京成立石駅前に移転することで、葛飾区民にとって今まで以上に利便性が高まることになります。

立石駅の駅周辺が新しくなることで、昭和のレトロ感が失われるという心配の声も聞きますが、高架化による葛飾区内の交通網整理が進むのは地域の開発促進に繋がります。

葛飾区だけでなく地域沿線の不動産開発・投資の活性化にも繋がるものと思われます。

京成立石駅前は今後も昭和の昔の風情も残しつつ、駅周辺が今後も発展していくことを願っています。

【京成線沿線:京成立石駅周辺:不動産投資・資産形成・駅前レンタルオフィス情報資料参考リンク】

東京の鉄道・駅前再開発に関する注目事業

東京都内では鉄道の立体交差事業工事が京成線以外でも行われており、高架化や地下化などの工事が始まっています。

また立体交差化後の駅前広場・周辺の再開発事業も同時に行われ、対象の駅周辺は数年以内で大きく街並みが変化します。

京成立石駅の高架化後に立石駅北口の大規模再開発となります。
JR貨物線を改良し葛飾区に新たな鉄道が計画されています。
京王線の笹塚駅〜仙川駅間までの高架化事業となります。
西武新宿線で進められている中野区内の立体交差事業となります。
東京都市レポート:最新情報
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