東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)・東武アーバンパークライン(東武野田線)の交点である東武春日部駅は2031年度を目標に高架駅にする工事が行われています。
同時に春日部駅前後も高架線にする工事が行われており、合計10ヶ所の踏切が解消される見込みとなります。
春日部駅の南北では線路により街が分断されており、春日部駅は東武の2路線「東武スカイツリーライン」「東武アーバンパークライン」との乗り換え駅のため、運行本数が多く電車が常に入線し「開かずの踏切」となっていることが課題でした。
この計画は東武春日部駅の高架駅化・駅前後を高架線にすることで、街の分断を解消し「開かずの踏切」と街の分断を解消する目的を持つ事業となり、駅前の再開発・まちづくり計画を促進する計画でもあります。
【東武春日部駅・東武スカイツリーライン・東武アーバンパークライン沿線:不動産投資・資産形成情報資料参考リンク】
東武春日部駅:高架駅化工事・立体交差事業
事業名 | 東武春日部駅:高架駅化工事・立体交差事業 |
完成予定 | 2031年度 |
高架距離 | 東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)約1.6キロメートル 東武アーバンパークライン(東武野田線)約1.9キロメートル |
高架駅規模 | 4面8線 2023年現在地上駅:3面5線 |
解消踏切数 | 10ヶ所 |
総事業費 | 約650億円 |
開かずの踏切・街の分断の解消
東武春日部駅は東京への直通電車が数多く運行されており、東武スカイツリーラインを通じて「東京メトロ半蔵門線」「東京メトロ日比谷線」に直通し、都心へのアクセスが良好なベッドタウンです。
しかし、東武春日部駅:駅周辺の発展は東武線の線路により、駅の南北が完全に分断されている状態が続いていました。
特に朝ラッシュの時間帯は春日部市が「開かずの踏切」と指定する踏切が春日部駅の近隣に3ヶ所あり、渋滞が深刻です。
春日部駅の高架駅化・前後の線路高架線化により、開かずの踏切3ヶ所を含めた合計10ヶ所の踏切を一気に解消します。
この踏切が無くなることで、春日部駅南北の街の分断が無くなり、渋滞の解消と街の発展が見込めるようになります。
春日部駅の駅機能の拡張
現在東武春日部駅はホームが3つ・線路が5つの「3面5線」の構造を持つ駅となります。
この駅機能を拡張し「4面8線」のホームと線路を持つ駅にします。
駅の線路とホームを増やすことで、緩急接続をよりスムーズに行えるようにすることができ、ダイヤの乱れなどにも迅速に対応できるようにすることができます。
駅構内自由通路がない東武春日部駅
春日部駅は東武スカイツリーラインと東武アーバンパークラインの乗り換え駅となり、東武鉄道の重要な駅の一つです。
利用者数も多く、乗り換えの利用者まで含めると1日13万人以上が利用をする駅と言われておりますが、駅構内はとても手狭です。
また利用者数が多い地上駅や高架駅では駅構内に「自由通路」が設けられていることが多いですが、春日部駅にはありません。
春日部駅を跨いだ移動となると「開かずの踏切」を通る以外の方法がなく、早期の駅高架化が求められています。
東武春日部駅高架化により駅前広場の整備・街全体の発展に期待
東武春日部駅の高架化と同時に駅前広場を含めた整備も行われます。
駅前広場の整備により、駅周辺の再開発も進むことになり、集客が可能な商業施設も出店されると予想されます。
春日部市は東京都心方面とさいたま市大宮駅方面へ乗り換えなしで移動ができるベッドタウンのイメージが強い街です。
春日部市全体の今後の発展はこの高架事業が大きく影響をすると市も位置付けており、今後の街全体の発展が期待されています。
【春日部駅・東武スカイツリーライン・東武アーバンパークライン沿線:不動産投資・資産形成情報資料参考リンク】
東京近郊鉄道路線:立体交差化計画
現在、東京23区内を中心に鉄道と道路の立体交差事業が進められており、同時に駅周辺の再開発計画も数多く行われています。
踏切の解消、立体交差化を行う事で交通渋滞を解消し経済効果を高めるだけではなく、空いたスペースを活用した不動産開発・不動産投資などを行うことができるため、長期の時間が掛かる大変な事業となりますが、将来的な街の活性化が期待されます。