京成本線の荒川を越える橋梁架替事業が2023年2月4日に着工することが正式に発表されました。
この工事は荒川の川面と京成本線の橋梁が近く、大雨などが発生した場合に橋梁への影響が大きく運行に支障が出てしまうことを避けるために、新たに新しい橋梁を設置して架け替えを行う事業です。
場所は現在の橋梁より上流に約15m移動を行い、橋梁の高さを4m程度上げる計画となります。
完成は2037年度の予定となり、京成本線を運行しながら近隣で新しい橋梁の設置工事を行う、大掛かりな工事となります。
【京成線沿線・東京都内:不動産投資・資産形成情報資料参考リンク】
京成本線荒川橋梁架替事業:概要
事業名 | 荒川下流特定構造物改築事業(京成本線荒川橋梁架替:京成関屋駅〜堀切菖蒲園駅間) |
工事開始年度 | 2023年2月4日工事開始 |
完成予定 | 2037年度 |
荒川の堤防高を下回る京成本線橋梁を上げる工事
京成本線は上野から成田空港まで至る本線、押上から青砥までの京成押上線などの支線がある関東の大手私鉄となります。
京成押上線の橋梁は、1999年に橋の架け替えが完了しているため、荒川の堤防より高い高さの橋梁となっています。
しかし、京成本線の橋梁は戦前より変わらない高さのため、年々の地盤沈下により「堤防よりも低い位置」に橋梁が設置されている状態です。
万が一荒川が大雨などにより氾濫した場合、京成本線の橋梁は流され鉄道が運行できなくなるだけでなく、京成本線の橋梁付近から堤防を超え市街地に川の水が入る可能性があります。
鉄道の運行と洪水対策を考えるとこの荒川を越える「京成本線橋梁」の早期架け替えは必須です。
橋の掛け替えには予定では約14年の年月が必要となりますが、1日でも早く橋梁の架け替えが完了してほしいと願うばかりです。
【京成線沿線・東京都内:不動産投資・資産形成情報資料参考リンク】
東京都内の立体交差化事業
東京都内には数多くの鉄道の立体交差事業があり、私鉄を中心に東京都内の各所で行われています。