名古屋市・新交通システム「SRT」の導入検討:2030年度運行を目処に実証実験開始

名古屋市は新交通システムとして「SRT:Smart Roadway Transit:路面公共交通システム」の導入検討を開始いたしました。

SRTは従来のバスに比べ、バス停への停車数が少なく速達性があり、通常のバスより多くの人を乗車させることができる乗り物です。

具体的な運行ルートとしては、名古屋市の都心部である「名古屋駅(名駅)〜栄」、名古屋駅〜栄の区間に大須、名古屋城などのルートをプラスした「周回」ルートの運行検討を行っています。

名古屋市内の移動は現在、名古屋市営地下鉄の利用、市バス、タクシーなどで移動をすることが多いですが、運賃が安く、手軽に、素早く移動をするためにはこれらの公共機関では不十分だと判断されています。

理由は将来のリニア中央新幹線の開業を考え、名古屋市への来訪者の増加を見越して交通網の再整備を行う必要があるからです。

SRTの開通により、地下鉄・市バス以外でも新たな交通手段が整備されることで、名古屋市内の移動利便性とまちの活性化が見込まれます。

【このページは名古屋市内で計画されているSRTについての紹介ページとなります】

【名古屋市内:不動産投資・資産形成情報資料参考リンク】

名古屋市新交通システム「SRT」運行検討計画

プロジェクト名名古屋市新交通システム「SRT」運行検討計画
運行開始目標2030年度
運行ルート予定都心ルート:名古屋駅(名駅)〜栄
周回ルート:名古屋駅(名駅)〜大須〜栄〜名古屋城(名城)
名古屋市から発表された「SRT:Smart Roadway Transit」のイメージ
従来のバスと路面電車が合わさった印象

名古屋市で検討されている新交通「SRT:Smart Roadway Transit」

名古屋市内の移動は現在市バス、名古屋市営地下鉄による移動が主流となっていますが、名古屋の都心部を移動できる手段として「SRT:Smart Roadway Transit」の検討が進められています。

SRTは路面公共交通システムと呼ばれており、バスに似た交通システムを検討しています。

バスと似たSRTですが、バスと異なる点として、

  • 市バスより停車数が少なく、速達性がある
  • バスより乗車人数を多くすることができる
  • 鉄道のように線路を敷く必要がなく、整備費用が安く済む

これらの点が評価され、名古屋市で検討されています。

全国では線路を敷いた鉄道・LRT(Light Rail Transi:ライトレール)を導入する事例が多く、LRTを取り入れ成功をしている街があります。

有名なLRTを導入した街としては「富山市:富山ライトレール」が挙げられますが、2023年夏には全国初の新設LRT:ライトレール「芳賀・宇都宮ライトレール」が開業します。

2023年8月開業:芳賀・宇都宮ライトレール(LRT)

名古屋市内は市内を中心に道路幅が広く、LRTにも適している街のイメージがありますが、新しく線路を敷く必要があることや、費用の面などからバスに似た「SRT」の検討を行ったと言われています。

いずれにしても、新しい交通整備が検討されていることは将来の名古屋市の来訪者数の増加、利便性の向上に繋がるため、不動産価値の上昇や再開発などの整備が行われるきっかけになります。

名古屋市は「中部地方最大の都市」「東京と大阪の間」にあり、「リニア中央新幹線の開通」も控える将来的にもポテンシャルが高い街だと言えます。

名古屋市内では大規模再開発計画・建設も進んでおり、不動産情報、不動産投資に注目が集まります。

【名古屋市内:不動産投資・資産形成情報資料参考リンク】

名古屋市内の再開発・整備事業

名古屋市内ではリニア中央新幹線の駅が地下に完成する「JR名古屋駅」と名古屋の都心「栄」地区を中心に多くの再開発、都市開発計画が進められています。

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