沖縄県で唯一運行されている鉄道「沖縄都市モノレール・ゆいレール」は現在2両編成で運行されていますが、ラッシュ時を中心に混雑が激しくなり以前から3両編成化を望まれていました。
元々3両編成に対応ができるホームを備えていましたが、車社会の沖縄県では「まず2両」で運行させて利用者動向の様子を見ていました。
そして、3両編成への投資を行なっても問題がないと判断され、駅ホームドアなどの設備・車両の準備が始まり、2023年1月から2月に新造車両を搬入すると発表されました。
2023年度中の3両編成での運行を目標としていますが、具体的な開始日は2023年1月現在、明らかにされていません。
【2023年7月8日に最後のホームドア設置駅:那覇空港駅の工事が終わり、ホームドア設置状態での試運転が開始され、8月10日に記念式典と3両編成化の出発式が行われました】
この計画により、ゆいレールの混雑解消に繋がり従来以上にに利用しやすくなり、コロナ5類に移行して沖縄に観光客が戻りつつ利用者数も順調に増えていくことと予想されます。
【このページは沖縄都市モノレール:ゆいレールの3両化工事紹介ページとなります】
【沖縄県那覇市:不動産開発・住まいへの情報】
沖縄都市モノレール・ゆいレール3両編成化計画:概要
計画名 | 沖縄都市モノレール・ゆいレール3両編成化計画 |
内容 | 沖縄都市モノレール・ゆいレール車両すべての「3両編成」 |
ゆいレール運行区間 | 那覇空港駅〜てだこ浦西駅 |
開業時期 | 平成15年8月10日(那覇空港駅〜首里駅) |
延伸時期 | 令和元年10月1日(首里駅〜てだこ浦西駅) |
駅数 | 19駅 |
ゆいレール3両化工事期間 | 令和4年1月〜令和5年5月 |
3両編成運行時期 | 2023年8月10日 |
観光客が多い沖縄の交通の要「ゆいレール」
沖縄都市モノレール・ゆいレールは、沖縄県を現在唯一運行されている鉄道となります。
元々昭和より鉄道計画があった沖縄県ですが、実現までには時間が掛かっており、平成15年に「那覇空港駅〜首里駅」間が開業しています。
長年鉄道が存在しない県でしたので沖縄県は完全な車社会であり、元々道が狭い場所が多く渋滞問題が県庁所在地:那覇市周辺の課題でした。
車の渋滞で時間が読めず、県内の移動に影響があることも多く、渋滞に影響されない「鉄道」の建設は長年沖縄県の悲願となっていました。
令和元年には、ゆいレール延伸を「首里駅〜てだこ浦西駅」間で行い、那覇市以外に初の鉄道が通ることになりました。
ゆいレールがモノレールで建設をされた理由
沖縄県は高低差がある土地が多く、通常の鉄道ではなかなか運行がしにくいという考えが当初からあり、土地の高低差に強い「モノレール」での建設が有力でした。
また、沖縄県は日本の三大都市圏(東京・大阪・名古屋)を除くと、人口密度が最も高い地域であり、人口密集地に鉄道を作ることは苦戦をすることがわかっていたため、基本的には「道路の上」や「川の上」に駅を設置しています。
主にこのような沖縄県の土地事情があり、モノレールで運行されることになり全国では、
- 東京モノレール(昭和39年9月17日開業)
- 湘南モノレール(昭和45年3月7日開業)
- 千葉都市モノレール(昭和63年3月28日開業)
- 北九州モノレール(昭和60年1月9日開業)
- 大阪モノレール(平成2年6月1日開業)
- 多摩モノレール(平成10年11月27日開業)
- ディズニーリゾートライン(平成13年7月27日開業)
に続き、8つ目の最も新しいモノレールとなります。
モノレールは土地の高低差に強いモデルとなりため、モノレールが採用された街のほとんどは「土地の高低差があり、通常の鉄道の敷設が難しい地域に設置」をされています。
2023年7月8日すべてのホームドア設置完了・2023年8月10日の3両編成運転開始
2023年7月8日に最後のホームドア設置駅である「那覇空港駅」のホームドア設置工事が完了し、すべてのゆいレールの駅でホームドア工事が完了しました。
今後3両編成モノレールがホームドアの稼働を確認しながら試運転を行い「2023年度中」の3両編成運転開始へ準備が行われていましたが、「2023年8月10日に3両編成の記念式典が行われ、運行が開始されました」
沖縄の観光需要がコロナ禍を抜け回復に向かう中、那覇空港と那覇の街中を繋ぐゆいレールの重要性が増すため、3両での運転効果が期待されています。
【ゆいレール3両化工事のお知らせ・沖縄都市モノレール公式ホームページへのリンク】
【沖縄県那覇市:不動産開発・住まいへの情報】