静岡県沼津市は静岡県の主要機関が置かれる静岡県東部の主要都市です。
その中心駅となるJR沼津駅は2023年現在地上駅で営業を行っており、駅の南北が線路により市街地が分断されている状態です。
駅周辺の幹線道路・線路の踏切は、交通渋滞の原因となるため沼津市の長年の課題となっていました。
そのため、JR沼津駅を高架駅にし、前後の線路も高架にすることで渋滞の解消と駅周辺の駅前再開発を促します。
既に駅前再開発計画は進んでおり、沼津駅の南口には高層タワーマンションの建設が決定しています。
沼津市は沼津駅周辺の再開発計画を「沼津駅周辺総合整備事業」と計画名を付け、JR沼津駅の高架駅・周辺線路の高架化・駅前再開発計画・周辺道路整備など、大規模なプロジェクトとなっています。
【このページはJR沼津駅高架駅計画についての紹介ページとなります】
【不動産投資・資産形成情報資料参考リンク】
JR沼津駅高架駅化・周辺道路立体交差建設計画
計画名 | JR沼津駅高架駅建て替え・建設計画 |
高架区間 | JR東海道線:約3.7キロ JR御殿場線:約1.6キロ |
高架駅後の規模 | ホーム3面・線路6線(3面6線) |
事業費 | 約1034億円 |
工事開始 | 2026年度予定 |
完成予定 | 2040年度 |
周辺道路・立体交差利用開始 | 2041年度 |
JR貨物ターミナルの移転先が決定してようやく開始された工事
JR沼津駅の近くにはJR貨物ターミナル駅があり、この貨物駅の移転先が決まらなければJR沼津駅の高架駅建て替え計画は始まりませんでした。
そしてようやく貨物駅が2021年2月に移転先の用地取得が完了し、2022年1月に新しい貨物駅の造成工事が開始されました。
貨物駅移転の工事が始まったことで、JR沼津駅の高架駅・駅前後の高架線の工事も開始されることになり、2026年度の着工、2040年度の完成予定となります。
長年の課題であった南北市街地分断の解消計画
沼津市は人口約18万人の静岡県東部の主要都市となり、近隣には新幹線駅のある三島市や富士市と隣接する静岡県東部の人口密集地となります。
沼津駅は静岡県内でも比較的人口密集地を通る電車が多いのが特徴となります。
東海道線・御殿場線の主要駅の沼津駅は電車の「始発」「終点」の設定も多く、本数は少ないですが東京から直通する普通電車もあります。
沼津駅は貨物ターミナルだけでなく、始発・終点の設定も多いため「電車車庫」も近隣に設置されており、駅の高架化だけでなくこの車庫の移転も考える必要がありました。
車社会だからこその高架駅・線路の高架化を期待されている
また鉄道による人の移動もありますが、沼津市内の特に南北の移動は「車での自家用車利用」が多く駅周辺では朝ラッシュ時に交通渋滞が頻繁に発生しています。
そのため、市の南北を分断する線路(東海道線・御殿場線)は交通の障害となっており、早期の改善が求められておりました。
全ての完成予定が2041年度の予定となり、まだまだ先の話となりますが、少しずつでも街の都市計画が進むことは街の活性化につながります。
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鉄道駅立体交差・高架駅工事計画の一部
多くの鉄道路線がある東京近郊は鉄道立体交差化の計画が数多くあり、早期の立体交差工事の完了が望まれています。